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2008年09月25日(木) 07時05分

河村官房長官 「地味なので引き立て役に」 九州・山口4閣僚 中山国交相 「住民の目線で道路造る」西日本新聞

 福岡県出身の麻生太郎首相が組閣した内閣に名を連ねた九州・山口ゆかりの閣僚は、官房長官の河村建夫(衆院山口3区)、総務相の鳩山邦夫(衆院福岡6区)、国土交通相の中山成彬(衆院宮崎1区)、厚生労働相の舛添要一(参院比例、福岡県出身)の4氏。重責を担うだけに、その表情には緊張感が漂った。

 河村氏は自らのカラーを「超地味」と強調。首相の補佐役、官房長官への起用については「首相は派手で、自分を引き立てると思ったからでは」と照れ笑い。拉致問題も担当することになり、「すべての被害者が一刻も早く帰国できるよう全力で取り組む覚悟」と表情を引き締めた。

 総裁選で麻生陣営の選対本部長を務めた鳩山氏は、地方分権改革推進を期待されての登用。「(今夏まで務めた)法相のとき(死刑執行を行う)『死に神』と言われたが、私は正義のために働いているつもり。地域の守護神になれればありがたい」と力説し、国の出先機関の統廃合にも大胆に取り組む考えを示した。

 道路特定財源の一般財源化問題を抱える国交相に決まった中山氏は「住んでいる人々の目線に合わせて、要望の強さを勘案しながら道路を造っていかないといけない」と説明。局地的豪雨など自然災害が増える傾向にあることを踏まえ「子どもや孫の代まで災害に強い安心して暮らせるしっかりとした国土をバトンタッチしていくことが大事」と語った。

 厚労相再任の舛添氏は、年金記録問題に関し「この1年間(努力を)積み重ねてきたので、さらに着実に、解決に向けて進んでいきたい」と述べ、後期高齢者医療制度については「国会の議論をしっかり行い、新しい改革を目指したい」と力を込めた。

=2008/09/25付 西日本新聞朝刊=

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