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2008年09月25日(木) 10時37分

女性拉致殺害、3被告認める=闇サイトで共謀−名古屋地裁時事通信

 名古屋市千種区で昨年8月、会社員磯谷利恵さん=当時(31)=が拉致された上、殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた元新聞販売員神田司(37)、無職川岸健治(41)、同堀慶末(33)の3被告の初公判が25日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)であり、3被告はいずれも大筋で起訴事実を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、3被告がパチンコ店の常連客や、堀被告が通っていたダーツバーの経営者から現金を強奪しようと、一時尾行や下見をしていたと指摘。その上で、神田被告が事件当日に「若い女を見つけてやろう。最後は殺しちゃうけど、いいよね」と呼び掛け、2人が賛同したことを明らかにした。
 弁護側もそれぞれ冒頭陳述を行い、殺害の共謀が成立したのは「キャッシュカードの暗証番号を聞き出した後だった」などと、当日の早い段階から殺害を決めていたわけではないと主張した。
 事件をめぐっては、昨年末から公判前整理手続きが計8回行われており、3被告の役割や川岸被告の自首に対する評価をめぐっても、検察、弁護側双方が主張を展開する見通し。判決は来年3月18日に言い渡される予定。 

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