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2008年09月24日(水) 12時01分

東金の5歳園児変死:「何でこんな事に…」 近所住民ら、花を手向け冥福祈る /千葉毎日新聞

 東金市東上宿(ひがしかみじゅく)の路上で、同市田間の看護師、成田多恵子さん(37)の次女、幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)が遺体で見つかった事件は、23日で発生から2日が経過した。遺棄現場周辺の立ち入り規制は一部解除され、近所の人たちが花を手向けて亡くなった幸満ちゃんの冥福を祈った。一方、東金署捜査本部は幸満ちゃんの写真と着用していた衣類を公開し、目撃情報の提供を呼び掛けた。
【斎川瞳、沢田石洋史、飼手勇介】
 現場周辺で実施していた立ち入り規制は23日午後、遺体が見つかった資材置き場前の路上を除き解除された。資材置き場には、工事作業用のプレハブ小屋2棟が並んでおり、幸満ちゃんは小屋前の道路脇に倒れているのが見つかった。側溝のコンクリート製ふたの上に頭を乗せ、あおむけで道路側に足を投げ出して横たわっていた。
 現場には、花束を携えた親子らが次々と訪れ、「何でこんなことに……」と言葉を詰まらせた。幸満ちゃんと同じ年ごろの女の子が、ぎゅっと目を閉じ、手を合わせる姿も。近所に住む女性は「うちにも幸満ちゃんと同じ年の子がいる。とても人ごととは思えない」と悲しみをこらえていた。
 母多恵子さんの勤務先で多恵子さんの父が経営する東金中央クリニック(同市東岩崎)には、捜査員が相次いで訪れ、関係者から事情を聴いた。
 多恵子さんはこのクリニックの看護師で、事件前日の20日夜から夜勤のため母子2人でクリニック内に泊まっていた。捜査本部は看護師らの証言をもとに、幸満ちゃんの足取りを調べたとみられる。
 ◇中央クリニック、2日連続で休診
 一方、クリニックは2日連続で休診。入院患者の見舞客が相次いだが、夜間受け付け用のインターホンを押しても応答がなく、困惑して引き返す姿も。ある男性は「家族が入院しているのに、中に入れず連絡も取れない。元気かどうか不安だ」と話した。
 23日夕には玄関に幸満ちゃんの通夜(25日)と葬儀(26日)の日程を知らせる張り紙が掲示された。

9月24日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000063-mailo-l12