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2008年09月24日(水) 16時05分

衆院が麻生自民党総裁を首相指名、夜に新内閣発足ロイター

 [東京 24日 ロイター] 臨時国会が24日に召集され、同日午後の衆院本会議で麻生太郎自民党総裁を首相に指名した。野党が過半数を占める参院は小沢一郎民主党代表を首相に指名した。衆参の指名が異なったため、両院協議会が開かれるが、最終的には憲法67条の規定により衆院の指名が優越し、麻生総裁が第92代、59人目の首相に就任する。麻生首相は直ちに組閣作業に入り、同日夜に閣僚名簿を発表する予定。その後、皇居で首相の任命式と閣僚の認証式が行われ、麻生内閣が正式に発足する。
 麻生総裁は、24日夜に公明党の太田昭宏代表と首相官邸で会談し、その後に組閣本部を設置し、閣僚を呼び込む予定。
 NHKや共同通信などの報道によると、内閣の司令塔役である官房長官に河村建夫・元文部科学相を起用し、中川昭一・元政調会長が財務相と金融担当相を兼務する。総務相に鳩山邦夫・前法相、外相に中曽根弘文・元文相、国土交通相に中山成彬・元文部科学相を充て、小渕優子・前文部科学政務官を少子化対策担当相に抜てきする。34歳で初入閣する小渕氏は、戦後最年少での閣僚となる。
 総裁選を戦った与謝野馨経済財政担当相は再任され、石破茂・前防衛相は農相に回る。二階俊博経済産業相、舛添要一厚生労働相、野田聖子消費者行政担当相、公明党から入閣していた斉藤鉄夫環境相はいずれも再任される。甘利明・前経済産業相は行革担当相に内定した。
 また、防衛相に浜田靖一・元防衛庁副長官、文部科学相に塩谷立官房副長官、法相に森英介・元厚生労働副大臣が就任する。 
 午後1時から衆院本会議で行われた首相指名選挙は、麻生総裁が337票、小沢代表が117票、志位和夫日本共産党委員長が9票、福島瑞穂社民党党首が7票、綿貫民輔国民新党代表が7票、平沼赳夫氏が1票だった。有効投票は478票だった。
 参院本会議では、小沢代表が120票、麻生総裁が108票、志位和夫共産党委員長が7票、福島瑞穂社民党党首が5票。過半数の121票を得た候補者がいなかったため、決選投票となり、小沢代表が125票、麻生総裁が108票。白票が7票だった。 
 (ロイター日本語ニュース 田巻 一彦、取材協力:吉川 裕子)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000109-reu-bus_all