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2008年09月24日(水) 15時59分

衆院、麻生首相を指名 34歳・小渕氏、最年少入閣産経新聞

 自民党の麻生太郎総裁(68)は24日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第92代、59人目の首相に選出された。参院は決選投票の末、民主党の小沢一郎代表(66)を指名するが、衆院の議決が優先される憲法規定に基づき、両院協議会を経て麻生氏の首相就任が確定する。麻生氏はただちに組閣作業に着手し、24日夜に新内閣が発足する見通しだ。閣僚人事では新たに小渕優子衆院議員(34)の少子化担当相起用が内定。37歳で郵政相に就任した野田聖子消費者行政担当相を抜いて戦後最年少の閣僚となる。

 24日召集された第170臨時国会の会期は11月30日までの68日間だが、与野党とも10月上旬の衆院解散を想定している。自民、公明両党は麻生氏の下、民主党との間で政権をかけた衆院選に臨む。

 麻生氏は24日午前、都内の私邸前で記者団に、麻生内閣の発足について「ずいぶん長かった。今の時代を考えると、平時ではなく乱世のように金融やら何やらと(問題が)ある。責任の重さを改めて感じる」と述べた。また、同日昼の自民党両院議員総会では「きちんと政策を執行しうるのは責任政党たる自民党以外にあり得ず、民主党では断じてない。来るべき総選挙で、与党が一致結束して戦う先頭に立つ」と民主党への闘志をむき出しにした。

 麻生氏は首相指名確定後、首相官邸で公明党の太田昭宏代表と会談し、自民、公明両党による連立内閣の継続を確認。組閣本部を設置して新閣僚の呼び込みを始める。その後、自ら閣僚名簿を発表し、首相としての初の記者会見で政権の運営方針を示す。

 閣僚人事では、新たに塩谷立官房副長官(58)が文部科学相で初入閣することが内定。文科相の方向だった森英介元厚生労働副大臣(60)は別のポストに起用される見通し。すでに内定している河村建夫元文科相(65)の官房長官起用や、中川昭一元政調会長(55)の財務兼金融担当相就任に加え、甘利明前経済産業相(59)、中山成彬元文部科学相(65)も入閣する方向で調整が続いている。

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