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2008年09月24日(水) 03時11分

麻生内閣きょう発足…外務・中曽根氏、与謝野氏は副総理格読売新聞

 自民党の麻生総裁は24日午後、同日召集される第170臨時国会で、衆参両院での首相指名選挙を経て、第92代、59人目の首相に指名される。

 麻生氏は直ちに組閣作業に入り、同日夜には麻生内閣が発足する。これまでの調整で、外相は中曽根弘文・元文相(伊吹派)で固まった。総裁選で2位になった与謝野馨経済財政相(無派閥)は再任し、首相臨時代理の1位に指名して副総理格で処遇することを検討している。

 「食の安全」に対応するため、野田聖子消費者相(無派閥)は再任する。また、総裁選で戦った石破茂・前防衛相(津島派)は農相に起用する。

 内閣の要の官房長官には、河村建夫・元文部科学相(伊吹派)の就任が内定した。財務相兼金融相に中川昭一・元政調会長(伊吹派)、総務相に甘利明・前経済産業相(山崎派)、法相に鳩山邦夫・前法相(津島派)が固まった。浜田靖一・元防衛副長官(無派閥)は初入閣が有力となり、防衛相への起用を軸に調整している。

 二階俊博経済産業相(二階派)、舛添要一厚生労働相(無派閥)、斉藤鉄夫環境相(公明党)は再任が固まった。

 このほか、入閣候補には、森英介・元厚生労働副大臣(麻生派)と中山成彬・元文部科学相(町村派)の名が挙がっている。中山氏の妻の中山恭子拉致問題相(町村派)の再任も検討されているが、成彬氏が入閣した場合、恭子氏は拉致問題担当の首相補佐官に再び就任する可能性もある。

 麻生氏は23日夕、東京都内のホテルで公明党の太田代表と与党党首会談を行い、連立政権の継続を確認して政権合意を交わした。合意は、〈1〉75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度の見直し〈2〉特別減税(定額減税)を含む施策の着実な実行〈3〉インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するための関連法改正−−など19項目を列挙した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080923-00000033-yom-pol