自民党の新総裁に麻生太郎氏が決まった22日、山口県内の各政党は次期総選挙をにらみ、与野党としての対決姿勢を鮮明にした。自民、公明両党は新総裁のリーダーシップに期待する一方、民主、共産、社民各党は、総裁選は茶番劇などと批判した。
自民党県連の長谷川忠男幹事長は、麻生氏が見直しの意向を示している後期高齢者医療制度を挙げ「有言実行で、悪いところはスパッと直してもらいたい」と期待。
自民党と連立政権を組む公明党県本部の先城憲尚幹事長は「リーダーシップのある人。政策面でもほとんど変わらない」と歓迎。
民主党県連の西嶋裕作幹事長は「経済対策や食品の安全など課題が山積する中、総裁選ごっこを演じた」と批判。
共産党県委員会の山本丈夫委員長は「後期高齢者医療制度など、麻生氏が幹事長だったときに決まった制度もある。『私が解決する』との論調は無責任だ」。社民党県連合の佐々木明美代表は「きれいごとが並ぶ総裁選そのものが茶番。即刻解散するのが麻生氏の仕事だ」と断じた。