記事登録
2008年09月23日(火) 00時00分

格差是正や早期解散の声中国新聞

 22日に投開票された自民党総裁選で、島根県の予備選で5割近い票を集めた麻生太郎氏が新総裁に選ばれたことについて、党県連幹部は「景気対策と地方への配慮を」と期待を込めた。一方、野党側は「国民の信を問うべきだ」として早期解散を求めた。

 麻生新総裁誕生を受け、松江市の自民党県連で原成充幹事長代理が会見した。「麻生さんの歯切れの良さ、有言実行の姿勢が支持された」と分析。「格差是正やインフラの整備など地方が欲している施策を実行に移してほしい」と求めた。与党の公明党県本部の三島治代表は、麻生新総裁について「国民的人気が高く、経済政策もわが党に近い」と歓迎した。

 一方、野党側は口をそろえて早期解散を求めた。民主党県連の内田敬代表は「(麻生新総裁を除く)4人が束になっても過半数を取れないようでは総裁選の意味がない。国会を空転させた自民党の責任は大きい」と批判。「総選挙で国民の信を問うことを最優先すべきだ」と求めた。

 国民新党県支部の大畑茂三郎益田支部長は「麻生氏が総理、総裁になっても地方切り捨ての改革は変わらない」。社民党県連合の清水勝代表も「麻生氏は『小泉構造改革』を実質的に継承しており、国民生活の改善は無理だ」と述べた。共産党県委員会の中林隆委員長は「国民の立場に立った国会をつくるために、近づく総選挙に必ず勝利する」と強調した。

【写真説明】麻生新総裁誕生を受け、県連の実施した予備選の結果を公表する原幹事長代理

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809230035.html