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2008年09月23日(火) 21時08分

三浦容疑者の上訴棄却 ロス事件でサイパン最高裁中国新聞

 【サイパン(米自治領)23日共同】一九八一年の米ロサンゼルス銃撃事件で、米自治領サイパンで拘置中の元会社社長三浦和義みうら・かずよし容疑者(61)=日本では無罪確定=側による人身保護請求の上訴審が二十三日、サイパンの最高裁で開かれ、最高裁は元社長の上訴を棄却、十五日に出された身柄移送停止の決定も取り消した。

 弁護側はさらに連邦裁判所への上訴などが可能で、今回の決定を受け直ちに移送手続きが始まるかどうかは不明だ。

 二十二日に最高裁に提出した意見書で、弁護側は元社長の拘置や訴追は、判決確定事件で再び罪に問われない「一事不再理」の原則に反するとして釈放を要求。

 またロス郡地裁が二十六日(日本時間二十七日)、逮捕状取り消し請求に対する決定を言い渡すことに触れ「逮捕状の有効性が問われているのに、移送に関する令状に法的問題がないと(サイパンの裁判所が)判断することはできない」と主張した。

 検察側は、人身保護請求を棄却し、身柄移送命令を出したサイパンの地裁の決定は法的に正当と主張。一事不再理については、ロスと裁判権が異なるサイパンでは検討できないとした。

 最高裁は弁護側の上訴を受け十五日、地裁の身柄移送命令を停止していた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809230250.html