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2008年09月23日(火) 17時48分

<ソフトバンク>王監督、今季限りでの勇退表明…体調不良で毎日新聞

 プロ野球、福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督(68)が23日、体調不良を理由に今季限りで勇退することを表明した。後任には秋山幸二チーフコーチが有力視されている。

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 ヤフードームでの対日本ハム戦終了後、隣接するホテルで記者会見した。王監督は「勝負の世界には結果責任がある。夏以降、私の体調が良くないのが選手に乗り移ってしまった。チームの流れを変えるために監督交代がなくてはならないと思った」と語った。

 王監督は06年7月に胃の全摘手術を受け、今季も定期的に栄養補強の点滴を受けながら指揮を続けてきた。今季を「集大成の年」と掲げており、その去就が注目されていた。

 今年7月26日のロッテ戦では監督通算1300勝を飾ったが、8月14日には食事をのどに詰まらせ、ロッテ戦を欠場。復帰後、初めて秋山チーフコーチに指揮をゆだねるなど、体調面の不安と背中合わせでもあった。会見では、昨シーズン終了時にも球団に辞意を伝えたが、続投を要請され「再チャレンジしよう」と思い直したことも明かした。

 84〜88年に5年間、巨人の監督を務めた後、95年、ソフトバンクの前身のダイエーの監督に就任し、以来14年間務めた。リーグ優勝は巨人での1回を含め、計4回。99、03年にはダイエーを日本一に導いた。

 5年ぶりの日本一を目指した今季は昨季に続いてけが人が続出。6月に交流戦初優勝を飾ったが、後半戦は失速。23日現在、5位に低迷し、97年以来11年ぶりのBクラス転落の危機を迎えている。【田原和宏】 

 【コメント】

 ▽巨人V9時代の同僚でダイエーでは王監督のもと助監督を務めた西武・黒江ヘッドコーチ 今年こそという気持ちで勝ちたかっただろうから、その点が心残りだっただろう。この前、話したときに「これまで最高の野球人生を過ごした。悔いはない」と話していた。ご苦労様としか言いようがない。

 ▽中日・落合監督 お疲れ様でした。これからも健康に留意してください。

 ▽ヤクルト・高田監督 今年辞めると言っていた。監督は健康な人でも大変な仕事。長くやるには成績も残さないといけない。球団の信頼も厚かった。

 ▽中日・和田 いろいろな事情があってのことでしょうが、残念なこと。プロ野球を今いるプレーヤーが盛り上げていかないといけない。

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