記事登録
2008年09月23日(火) 17時57分

ソフトバンク 王監督、今季限りでの勇退表明…体調不良で毎日新聞

 プロ野球、福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督(68)が23日、体調不良を理由に今季限りで勇退することを表明した。後任には秋山幸二チーフコーチが有力視されている。

【写真特集】感動をありがとう! 王貞治の軌跡

 ヤフードームでの対日本ハム戦終了後、隣接するホテルで記者会見した。王監督は「勝負の世界には結果責任がある。夏以降、私の体調が良くないのが選手に乗り移ってしまった。チームの流れを変えるために監督交代がなくてはならないと思った」と語った。

 王監督は06年7月に胃の全摘手術を受け、今季も定期的に栄養補強の点滴を受けながら指揮を続けてきた。今季を「集大成の年」と掲げており、その去就が注目されていた。

 今年7月26日のロッテ戦では監督通算1300勝を飾ったが、8月14日には食事をのどに詰まらせ、ロッテ戦を欠場。復帰後、初めて秋山チーフコーチに指揮をゆだねるなど、体調面の不安と背中合わせでもあった。会見では、昨シーズン終了時にも球団に辞意を伝えたが、続投を要請され「再チャレンジしよう」と思い直したことも明かした。

 84〜88年に5年間、巨人の監督を務めた後、95年、ソフトバンクの前身のダイエーの監督に就任し、以来14年間務めた。リーグ優勝は巨人での1回を含め、計4回。99、03年にはダイエーを日本一に導いた。

 5年ぶりの日本一を目指した今季は昨季に続いてけが人が続出。6月に交流戦初優勝を飾ったが、後半戦は失速。23日現在、5位に低迷し、97年以来11年ぶりのBクラス転落の危機を迎えている。【田原和宏】

【関連ニュース】
【昭和毎日】あの日に帰りたい 昭和52年9月、「世界の王」に初の国民栄誉賞
【写真特集】王、江川、松坂 甲子園の名投手たち
【写真特集】日本プロ野球 不滅の名勝負
雑記帳:黄色のハンカチにファンが激励文 SBホークス
WBC監督問題:コミッショナー、第1回務めた王氏と会談

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080923-00000003-maip-base