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2008年09月23日(火) 08時00分

グリーン車で暴行 男に懲役18年判決産経新聞

 走行中のJR東海道線でグリーン車を担当する乗務員ら女性3人に乱暴したとして、強姦(ごうかん)罪などに問われた飲食店従業員、今井卓哉被告(34)=川崎市川崎区桜本=の判決公判が22日、横浜地裁で開かれ、村上博信裁判長は懲役18年(求刑懲役23年)を言い渡した。

 村上裁判長は判決理由で「安全と考えられていた公共交通機関ですら強姦の被害となりうることを示し、JRに莫大(ばくだい)な出費を要する対応策をさせるなど、影響は被害者だけにとどまらない」などと述べた。

 また、今井被告がこれまでに強姦罪などで2度服役し、出所後、半月間に3件の強姦事件を繰り返していたことを指摘。「性犯罪に対する規範意識は皆無。あしき性癖は相当に根深い」とした。さらに「合意の上だなどと、被害者を侮辱した弁解を繰り返している」と断罪した。

 判決によると、今井被告は3月と4月の早朝、東海道線グリーン車で勤務中の女性乗務員2人をトイレに連れ込み首を絞め、「静かにしろ。殺すぞ」などと脅して乱暴したほか、3月に川崎市の駐車場で帰宅途中の女性を乱暴した。

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