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2008年09月22日(月) 20時15分

<文化シヤッター>火災時に不作動の可能性 部品無償交換毎日新聞

 国土交通省は22日、業界大手の「文化シヤッター」(東京都文京区)製の防火シャッターが、火災時に作動しない可能性があると発表した。全国の店舗、病院、学校など2672施設で計1万1767台が使用されているが、事故は起きていない。同社は問題部品の無償交換を始めているが、同省は都道府県に対しても、安全を確認するよう指示した。

 同省によると、問題部品は2種類。「自動閉鎖装置」のクラッチが摩耗などすると、シャッターが下りなくなる。また、「危害防止用連動中継器」の不具合で、停電時に予備電源への切り替えができなくなり、シャッターが途中停止する。

 閉鎖装置は06年9月以降に計29台、中継器は04年5月に1台の不具合が定期点検時などに見付かった。事故が起きていないため同省に報告していなかったが、一般から同省に通報があり発覚。同社広報室は「早期に公表すべきだった。申し訳ない」と陳謝している。交換費用は約2億円の見込み。問い合わせは同社0120・566・023へ。【高橋昌紀】

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