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2008年09月22日(月) 20時17分

横浜の海中から爆薬数百キロ押収、元自衛官が投棄読売新聞

 東京都千代田区の皇居沿いの路上で18日、皇居に向けて消火器爆弾が撃ち込まれた事件で、爆発物取締罰則違反容疑で逮捕された元陸上自衛官、小川俊之容疑者(34)の供述に基づき、横浜・八景島近くの海中から爆薬数百キロが見つかったことがわかった。

 小川容疑者は「実験用の爆薬約500キロを海に捨てた」と話しており、警視庁公安部で押収した爆薬の鑑定を進めている。500キロの爆薬量は380人余の死傷者を出した三菱重工ビル爆破事件(1974年)の約25倍に相当する。

 公安部幹部によると、爆薬は九つの土のう袋に小分けされ、農業用雨水タンク(1000リットル)の中に起爆装置のようなものと一緒に詰め込まれていた。消火器爆弾と同様、肥料などを混合して製造したとみられるが、密閉状態でなかったことなどから実際に爆発する危険はなかったという。

 海に投棄した理由について、小川容疑者は「8月22日に八景島近くの海浜公園で実験しようとしたが、管理人らに見つかった」と供述しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080922-00000044-yom-soci