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2008年09月19日(金) 14時02分

<加重収賄>社保事務局職員に懲役4年求刑 検察側毎日新聞

 社会保険料を滞納している事業所の情報を不正に漏らす見返りに貸金業者から現金を受け取り加重収賄罪などに問われた元社会保険事務局職員、服部達郎被告(53)の論告求刑公判が19日、名古屋地裁であった。検察側は懲役4年、追徴金20万円を求刑し、結審した。判決は10月30日。

 検察側は、前回公判で▽母親の遺族厚生年金で被害弁償した▽社会復帰後は現在の勤務先で雇用される−−との服部被告の証言について「自己の刑責の軽減を狙った虚偽の証言で反省のかけらもない」と厳しく指弾した。

 冒頭陳述によると、服部被告は04年12月、社会保険料を滞納している約200事業所のリストを貸金業者に渡す見返りに、現金20万円を受け取った。【桜井平】

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