記事登録
2008年09月19日(金) 00時00分

未公開映画をネットに流す 字幕付けウィニーで読売新聞

 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じ、国内未公開の映画をインターネット上に流出させたとして、京都府警は18日、無職平田一志容疑者(33)(仙台市青葉区)を著作権法違反(公衆送信権の侵害)容疑で逮捕した。

 平田容疑者は「未公開映画に字幕をつけて流す『映画字幕職人』の存在を知り、自分もやりたくなった」と容疑を認めている。

 発表では、平田容疑者は7月5日、米映画「ウォンテッド」の英国公開時の盗撮映像を別のファイル交換ソフトで入手、自動翻訳ソフトで日本語字幕をつけ、ウィニーを使って流出させた疑い。

 平田容疑者は、字幕作成者として「tikal(ティカル)」の名を入れており、ネットの「映画字幕職人」の人気投票で1位になっていたという。

 日本国際映画著作権協会の調査では、この名が入った封切り前の流出作品は、ここ2年間で「オーシャンズ13」や「ロッキー・ザ・ファイナル」など26本に上り、平田容疑者のパソコンにも、同じ名入りの複数の映画が保存されていたという。「ウォンテッド」は、国内では今月20日から全国公開される。

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/ryusyutsu/20080919nt03.htm