記事登録
2008年09月19日(金) 22時00分

<C型肝炎訴訟>田辺三菱が和解合意 社長28日謝罪へ毎日新聞

 薬害C型肝炎訴訟の被告企業「田辺三菱製薬」(旧ミドリ十字、大阪市)は19日、全国原告・弁護団が提示していた和解のための基本合意書案を全面的に受諾する意向を弁護団に伝えた。同社の葉山夏樹社長が責任を認めて謝罪する集会は28日に行うことが決まった。もう一つの被告企業「日本製薬」(東京都)も今後、同様の対応を取るとみられ、02年10月の集団提訴から約6年を経て、同訴訟は全面解決に向かう。

 原告団は、28日の集会で田辺三菱製薬と合意書を締結。事実上の和解を成立させたうえで、裁判所で損害賠償の請求権を放棄して訴訟を終結させる。

 原告団は今年6月、「被害を防止できなかったことの責任を認め、被害者と遺族に深くおわびする」と明記し、再発防止を誓う内容の基本合意書案を提示。同社側は受諾する意向を示していたが、訴訟を終結させる方法などについて原告団と隔たりがあり、代理人間で折衝していた。

 同訴訟を巡っては、被害者に給付金を支払う薬害肝炎救済特別措置法が今年1月、成立。2月以降、国との和解は順次進んでいる。【川辺康広】

【関連ニュース】
薬害肝炎訴訟:田辺三菱製薬と和解 大阪地裁
C型肝炎訴訟:原告団と田辺三菱 9月末にも和解合意へ
薬害根絶デー:「悲劇繰り返さない」被害者ら200人訴え
民主党:薬害肝炎訴訟原告の福田氏が出馬会見
C型肝炎訴訟:原告の福田氏が出馬へ 民主・長崎2区

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080919-00000152-mai-soci