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2008年09月19日(金) 17時02分

選挙:衆院選 4選挙区で各政党、顔ぶれ出そろい臨戦態勢 /長崎毎日新聞

 薬害C型肝炎訴訟の九州訴訟原告、福田衣里子氏(27)が18日、次期衆院選長崎2区に民主公認での出馬を表明したことで、県内4選挙区すべてで政党の公認候補予定者が出そろった。自民、民主とも全選挙区に候補者を立て、直接対決によって政権選択を問う。共産は1区のみに絞り、社民は独自候補擁立を断念した。
 ◆1区
 民主現職、高木義明(62)▽自民現職、冨岡勉(60)▽共産新人、渕瀬栄子(52)——の3氏が出馬予定。高木氏は三菱重工業労組など連合傘下の組合の強固な地盤に支えられ、無党派層の支持拡大も図る。「小泉旋風」が吹いた05年衆院選で比例復活した冨岡氏は、経済界や医師会のほか若年層取り込みも狙う。共産は独自候補を渕瀬氏の1区のみに絞り、第三極としての存在感を示そうとする。
 ◆2区
 10期目を目指す自民現職の久間章生氏(67)と福田氏が対決する全国屈指の注目区となった。久間氏は地元を精力的に回り、これまでになく地域密着姿勢を前面に打ち出す。福田氏は知名度は高いが、2区内にほとんど地縁、血縁がなく、政治的手腕は未知数。党の全面支援に依存する戦いになりそうだ。諫早市議の相浦喜代子(44)、会社員の山崎寿郎(28)の両氏も無所属新人で出馬予定で、「反久間票」分散も予想される。
 ◆3区
 自民現職の谷川弥一氏(67)、民主現職の山田正彦氏(66)が03、05年に続き3度目の対決。いずれも谷川氏が勝ち、山田氏が比例で復活当選している。ただ選挙区内の離島は経済衰退が著しく、地域間格差が深刻化。現政権への不満が広がっており、谷川氏にとっては自民票の目減りが不安要因。逆に山田氏は離島でのミニ集会をこまめに開くなど支持拡大を狙う。
 ◆4区
 自民現職の北村誠吾(61)、民主元職の宮島大典(45)両氏の一騎打ちの公算。北村氏は自民系地方議員らの支援を受け、企業、団体の組織固めを図る。宮島氏は早朝辻立ちで臨戦態勢をアピール。連合傘下労組など民主支持層をまとめ、保守層食い込みも狙う。
〔長崎版〕

9月19日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080919-00000211-mailo-l42