記事登録
2008年09月18日(木) 11時49分

火薬入り消火器を皇居にうち込む、自称元自衛官を逮捕へ読売新聞

 18日午前2時40分ごろ、東京都千代田区隼町4の皇居沿いの国道20号で、警視庁麹町署のパトカーが「ドン」という爆発音を数回聞き、歩道に乗り上げたトラックの近くに不審な男が立っているのを発見した。

 同署員が職務質問したところ、男は「皇居に向けて消火器5本をうち込んだ」と話したため、同署で付近を捜索した結果、お濠(ほり)の水中や土手から消火器3本と火薬を詰めた時限発火装置付きの小型ドラム缶(直径41・5センチ、高さ50センチ)2本が見つかった。同庁公安部は、爆発物取締罰則違反(使用)容疑で男を逮捕した。

 発表によると、男は、神奈川県相模原市の元陸上自衛官で、灯油販売業小川俊之容疑者(34)。時限発火装置は同日午前8時に爆発するようセットされていたが、同庁爆発物処理班が処理した。

 公安部幹部によると、消火器には火薬が詰め込まれ、トラックの荷台に積んだ土のうを発射台代わりに、皇居に向けて発射されたとみられる。荷台にはリード線や着火スイッチのようなものもあったという。同庁はドラム缶や消火器の構造、火薬の成分などを調べている。

 小川容疑者は「自分は愉快犯。世の中がどのような反応を示すか興味があったのでやった」と供述。皇居を狙った理由については「広くて、安全だと思った」と話しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080918-00000016-yom-soci