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2008年09月18日(木) 00時00分

帯域制限(たいいきせいげん)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 インターネットプロバイダーの接続サービスのキャッチコピーには「月額固定料金で使い放題!」などと書いてあったりします。

 が、インターネットを使う人が多くなり、ネット渋滞を起こすようになってきて、完全に使い放題というわけにはいかなくなってきているのですワン。最近は帯域制限を行っているプロバイダーが多く、ヘビーユーザーの大量ダウンロード、アップロードは規制されています。

 帯域制限というのは、そのプロバイダーの多くの契約ユーザーの通信速度を確保するために、データを転送する量が異常に多い一部のヘビーユーザーの帯域を狭くして規制することです。帯域というのはカンタンに言うとデータが移動する通路のようなものです。

 帯域が広ければ、いっぺんにたくさんのデータが通ることができますし、狭ければちょっとずつしか通れません。帯域を制限されたユーザーは、データを少しずつしか送受信できなくなりますが、そのぶん、ネット渋滞が防げます。転送量にかかわらず、ファイル共有ソフトを使っている場合は帯域制限されるところもあるようですワン。

 「使い放題だっていってたのに、そんなことされたら困る!」と思う方も多いかもしれませんが、普通の使い方ならば規制の対象にはならないことがほとんど。1日に何十ギガバイトという大量のデータを送信したりしない限り、制限はないでしょう。

 もちろん、契約者全員がヘビーユーザーになってもネット渋滞が起きなければいいんですが、それを実現させようとすると、いまのプロバイダー料金では運営できないでしょうなあ。ヘビーユーザーから追加料金を取るようになるかも、という説もありますし、現状でもこれが手一杯なんですかねえ。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080918nt02.htm