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2008年09月18日(木) 21時28分

米国の副大統領候補ペイリン氏のYahoo!アカウントがハッキング被害、メールなどが漏洩Computerworld.jp

 9月17日、米国の副大統領候補、サラ・ペイリン(Sarah Palin)氏のYahoo!アカウントがハッカーに不正アクセスされたことが明らかになった。同アカウントから引き出されたコンテンツの一部は、内部告発サイト「Wikileaks」に掲載された。

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 Wikileaksに掲載されたのは、ペイリン氏の家族や知人からの電子メール・メッセージ、電子メール・アドレスのスクリーン・ショットなど。これらのデータは、ペイリン氏が使っているYahoo!アカウントを介して漏洩した。

 ペイリン氏のYahoo!アカウントにアクセスし不正に情報を盗んだのは、「Anonymous」と名乗るハッカーのグループだった。彼らは、宗教団体Church of Scientologyが運営するWebサイトをオンライン攻撃したことで知られている。

 Anonymousがペイリン氏のYahoo!アカウントに不正アクセスしたのは9月16日の深夜だという。その後、入手した情報をすぐにWikileaksに送ったと同グループは述べている。

 McCain-Palin選挙事務所は9月17日午後、情報漏洩の事実を認め、次のような声明を発表した。「知事のプライバシーが侵害されたショッキングな事件であり、法律に違反している。この件への対応は、しかるべき機関に委ねてあり、これらの電子メールを所有している人には、速やかに破棄するようお願いしたい」

(Robert McMillan/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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