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2008年09月18日(木) 09時30分

理容組合前理事長ら逮捕 県の補助金不正受給容疑読売新聞

 県理容生活衛生同業組合(仙台市泉区)が設立した「宮城理容技能学園」による補助金不正受給問題で、県警は17日、同組合の前理事長、西條郁男(71)、同事務長高橋敏郎(57)の両容疑者を、補助金適正化法違反の疑いで逮捕した。

 発表では、西條容疑者らは2005年4月下旬、補助金の交付条件となっている職業訓練の講座を実施したとする虚偽の書類を添えて県に補助金を申請。同年10月下旬から翌年3月下旬まで3回にわたって、同組合名義の銀行口座に計270万円を振り込ませ、不正に受給した疑い。同学園は、補助金を申請した04年度は講座を一切開いていなかった。

 西條容疑者は「不正受給は間違いないが、指示はしていない」としているが、高橋容疑者は「組合の運営が苦しかった」などと容疑を認めているという。県警は不正受給した補助金が組合の経費に充てられていたとみて、追及している。

 同組合をめぐっては今年5月、県が同容疑で泉署に告訴していた。県警は、同学園の前副会長の男性(69)も不正受給に関与したとみて、同容疑で書類送検する方針。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20080917-OYT8T00840.htm