記事登録
2008年09月18日(木) 06時12分

理容組合不正受給 前理事長ら2人逮捕 宮城県警河北新報

 宮城理容技能学園(仙台市泉区、2007年廃止)の補助金不正受給事件で、宮城県警泉署などは17日、補助金適正化法違反の疑いで、学園を運営していた県理容生活衛生同業組合の前理事長の会社役員西條郁男(71)=仙台市青葉区小田原7丁目=、組合事務長高橋敏郎(57)=角田市角田=の両容疑者を逮捕した。県警は元学園副会長(69)からも任意で事情を聴いており、容疑が固まり次第、書類送検する方針。

 調べでは、西條、高橋両容疑者は共謀し05年4月、実施していない04年度の認定職業訓練の実績報告書を作り、県に補助金の交付を申請。05年10月—06年3月にかけ、3回にわたり補助金計270万円を不正に受け取った疑い。

 泉署などによると、西條容疑者は「自分は知らなかった。指示もしていない」などと容疑を否認。高橋容疑者は「組合の運営が厳しかった」などと供述し、容疑を認めている。
 県は今年5月、補助金適正化法違反容疑で、西條、高橋両容疑者と元学園副会長を泉署に告訴していた。

 県の調査によると、学園は04—06年度に延べ758人の見習理容師が講座を受けたと申告した。実際に訓練は行われず、組合主催の別の講習会の受講者名簿などから無断で名前を流用し、収支書類や受講申込書などを偽造していた。補助金は役員の旅費や職員手当などに充てられたが、約130万円は使途不明になっていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080918-00000004-khk-l04