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2008年09月17日(水) 00時01分

リーマン破綻、市場動揺抑止へ日米欧が30兆円供給読売新聞

 【ロンドン=是枝智】日米欧の中央銀行が、米リーマン・ブラザーズ破綻(はたん)による金融市場の動揺を抑えるため、金融機関が短期資金を取引する金融市場に一斉に資金を放出する大規模資金供給に乗り出した。

 供給額は15〜16日の2日間で合わせて約30兆円に達した。

 米国ではニューヨーク連邦準備銀行が15日、700億ドル(約7・3兆円)を供給。欧州では欧州中央銀行(ECB)が15日の300億ユーロに続いて16日にも700億ユーロを追加供給した。

 2日間の供給額は1000億ユーロ(約14兆8000億円)に達した。金融不安を懸念して資金の出し手が慎重になり、資金を確保したい金融機関がECBに殺到したため、巨額の資金供給に踏み切った。

 英中銀のイングランド銀行も16日、200億ポンド(約3・7兆円)を供給し、前日の50億ポンド(約9300億円)から供給額を大幅に引き上げた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080916-00000058-yom-bus_all