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2008年09月17日(水) 00時55分

21社の製品でもメラミン検出=大手企業も、一部は海外輸出−粉ミルク汚染・中国時事通信

 【北京16日時事】中国で有害物質のメラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった事件で、中国政府は16日、メラミンが「三鹿集団」(河北省石家荘市)のほかにも、全国の乳児用粉ミルクメーカー21社の製品から検出されたと発表し、会社名を公表した。「伊利実業集団」「蒙牛乳業集団」(ともに内モンゴル自治区)など大手メーカーが含まれ、一部の製品は海外にも輸出されていた。
 政府は製品の回収を命じて原因の調査を開始するとともに、すべての乳製品メーカーに検査官を派遣して検査を強化することを決定。三鹿による事件の患者は1253人に上り、2人が死亡したが、全国の企業がメラニン汚染に関与していたことが発覚したことで被害拡大は確実となった。中国製食品に対する内外の不信感が一層強まりそうだ。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080917-00000003-jij-int