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2008年09月17日(水) 22時55分

<毎日社会福祉顕彰>受賞者喜びの声毎日新聞

 第38回毎日社会福祉顕彰を受賞した人や団体の代表者に喜びの声を聞いた。

 ◇点字本普及に尽力

 伊東美恵さん(50)=「点訳ボランティアグループ連絡会」会長

 会は兵庫県内24(現在44)の点訳グループの情報交換などを目的に83年に設立された。点訳者の疑問に応える「点字110番」を開設、88年に点訳本をデータベース化する「IBMてんやく広場(現ないーぶネット)」構築に参加。必要な人、必要な時に点字本を提供することをモットーに、視覚障害者の情報格差解消に取り組む。「全国の点訳ボランティアへの賞。今後も、視覚障害者の世界が広がる活動をしたい」

 ◇献身的に里子養育

 小川祝子(ときこ)さん(79)=鳥取県里親会名誉会長

 1964年5月に里親に登録。鳥取県内72世帯の里親では最古参で、里親制度が貧弱な時代から献身的に里子を養育してきた。74年からは、お盆や年末年始に児童養護施設の子供たちを受け入れてきた。通算70人以上につかの間の家庭を体験してもらい、一時受け入れは県の家庭生活体験事業に結実した。「一度も特別なこととは思わなかった。年下の里親たちの相談に乗りたい」と話している。

 ◇21頭の盲導犬寄贈

 井上わこさん(61)=歌手

 34歳の時に交通事故で目が不自由になった。一頭約300万円という盲導犬の養成費のほとんどが寄付で成り立っているのを知り、募金やコンサート、CD販売の売上金などを寄付するようになった。88年から毎年、1頭ずつ盲導犬を寄贈。6日に鹿児島市の女性に贈呈したのが21頭目になった。

 「受賞の実感はまだない。でも、見てくれている人がいると思うと本当にうれしい。これからも盲導犬を贈り続けたい」

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