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2008年09月17日(水) 17時44分

「株式」 本日の注目個別銘柄フィスコ



[本日の注目個別銘柄]


4996 クミアイ化 321 +16
反発。前日からリチウムイオン電池関連の一角が動意づいており、テーマ物色の流
れが食糧・農業関連の一角にも波及の格好か。本日はコープケミカルなども急騰、
ちなみに、高島など太陽電池関連の一角も値を飛ばす。なお、同社に関しては、野
村が投資判断「2」を継続、引き続き、中期的な高成長期待が株価の支援材料にな
るとの見方。

新興不動産株
ランド、タカラレーベン、シーズクリなど急伸する銘柄が見受けられる一方で、パ
シフィックHDがストップ安、日本綜合地所も一時ストップ安、ケネディクス、サ
ンフ不動産が急落するなど、相対的に売り優勢の展開となっている。リーマンの破
綻による信用収縮懸念の高まりから、今後の金融機関の貸出態度が再度悪化してく
る可能性などといった警戒感も優勢。

2607 不二製油 1226 +60
大幅反発。ドイツ証券が投資判断を新規に「BUY」、目標株価を1450円としてお
り、買い材料につながっている。原材料価格の下落反転やチョコレート油脂事業の
販売加速化などを背景に、業績は09年度に大きく伸長と予想。株価には依然として
来期の大幅増益ポテンシャルが織り込まれきっていないと判断している。ドイツ証
券では、今期営業利益84億円予想に対して、来期は115億円を見込んでいるようだ。

9107 川崎汽船 686 +30
反発。バルチック指数が20営業日ぶりに前日比プラス転換、海運株のプラス材料に
もつながっている。バルチック指数は8月19日から9月15日まで連続安、その期間に
おいて38%の下落となっていた。また、本日は原油市況下落なども、海運株のプラ
ス材料と捉えられている。

8597 SFCG 6660 -1000
ストップ安。リーマンの破綻に絡んだ影響の波及なども懸念されているもよう。有
価証券報告書によると、07.7期同社単独ベースの短期借入金821億円のうち、借入金
の相手先としてリーマンが734億円を占めており、手控え材料につながる形。

6505 東洋電機 365 カ
ストップ高買い気配。日本電産が資本・業務提携に関する提案書を提出、TOBを
実施して子会社化を目指すとしており、TOB価格である635円にさや寄せする展開
となっている。買付株数には上限が無く、前日終値との比較でTOB価格は2.2倍の
水準となっている。同社では現在検討中としているが、プレミアムの大きさやシナ
ジー効果への期待から、TOB成功を織り込む動きが優勢に。

8763 富士火災 230 -28
急落。AIGがオリックスに次ぐ同社の第2位の株主となっている。FRBによるA
IGへの融資などが発表されてはいるが、AIGが今後の資産売却などを進めるに
当たって、保有する同社株の行方が警戒される展開となっているようだ。

1820 西松建設 225 +13
急反発。CSでは投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上
げ、買い戻しの動きなどにもつながる格好のようだ。目標株価は230円に設定してい
る。業績は現状でほぼ会社計画通りの推移、中間期決算でのネガティブサプライズ
はないとみているもようだ。

5423 東京製鐵 1133 -9
買い先行で一時は81円高まで上昇。昨日発表した業績予想の上方修正を買い材料
視、中間期の営業利益は85億円の従来予想から160億円にまで増額修正、鉄スクラッ
プ価格の下落に伴うマージンの改善が背景となっている。第1四半期決算発表時には
下方修正を行っていたこともあり、買いインパクトが先行した。ただ、下方修正以
降でもスクラップ価格の動向から業績上ぶれ観測は強かったため、買い一巡後は出
尽くし感が優勢となる。

メガバンク
寄り付きは買い先行。米紙によると、FRBがAIGの80%近くの株式を取得、約
850億ドルの融資を提供することで合意と報じられている。仮に、AIGが破たん処
理をとられた場合、リーマン以上の影響も想定されていただけに、買い安心感が先
行する展開となった。ただ、その後は徐々に伸び悩む展開、リーマン破綻に伴う損
失処理の広がりなど警戒する動きともなる。
《KS》

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080917-00000032-fis-biz