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2008年09月15日(月) 15時45分

米リーマン破たんで326億ドルの不動産投資売却の公算ロイター

 [ニューヨーク 15日 ロイター] 米不動産市場の関係者は、証券大手リーマン・ブラザーズ<LEH.N>の経営破たんにより、リーマン保有の326億ドル相当の商業不動産投資の売却が促進される可能性がある、と述べた。ただ、これは米不動産資産の売却再開に向けた呼び水に過ぎない見通しだという。
 不動産市場の下値は早くも崩れ、相場はさらに大幅な値下がりに見舞われる可能性がある。大規模な金融機関が市場から去った後の穴を埋める新たな投資家が登場するまでは、この状況が継続する見通しだ。
 JCRキャピタルのジェイ・ローリンズ社長は「多くの関係者がリーマンの屍をついばむハゲタカになろうと目論んでいる」と述べた。
 8月31日現在、リーマンの保有する商業不動産ローンとエクイティは326億ドル。米破産法の手続きに基づき、これらの資産は一度に放出はされず、徐々に売却される公算が大きいと専門家は指摘している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000457-reu-bus_all