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2008年09月15日(月) 15時11分

米FRBが市場の混乱拡大を回避するための措置を発表ロイター

 [ワシントン 14日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は14日夜、流動性を確保し、市場の混乱拡大を回避するための一連の措置を発表した。経営難に陥ったリーマン・ブラザーズ<LEH.N>の売却交渉が不調に終わったことを受けたもの。
 FRBは、金融機関がFRBから緊急融資を受ける際に差し入れる担保の種類を拡大、初めて株式を担保として受け入れる。また、ターム証券貸出制度で実施する入札の規模も拡大する。
 バーナンキFRB議長は声明で「米財務省や証券取引委員会(SEC)との密接な協力のもと、大手金融機関が破たんした場合に市場がどのような影響を受けるか特定し、公的および民間セクターの適切な対応を探るため、週末を通じて市場参加者と協議をしてきた。きょうFRBが発表した対策は、市場の潜在的なリスクや混乱を和らげることが目的だ」と述べた。
 今回の措置で最も大きな変更点は、プライマリーディーラー向け(翌日物資金)公定歩合貸出(PDCF)の担保として、株式を受け入れる点だ。PDCFの担保はこれまで投資適格の債券に限られていた。
 また、プライマリーディーラー向けターム証券貸出制度(TSLF)についても、実施する入札の規模を1750億ドルから2000億ドルに拡大し、頻度も増やす。
 FRBは、今回の措置は1月30日までの時限措置、としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000448-reu-bus_all