記事登録
2008年09月15日(月) 12時59分

バンカメ、メリル買収 リーマンとの連鎖破綻を回避産経新聞

 経営難に陥っている米証券3位メリルリンチが14日夜、米銀第2位のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)に買収されることで合意した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が報じたもので、買収額は約440億ドル(約4兆6000億円)。証券大手リーマン・ブラザーズが破綻の危機に直面したことを受けて、自社への連鎖を回避するために急きょ、身売りを決めたとみられる。
 バンカメは、メリルに対して1株当たり約29ドルと前週末の終値(17・05ドル)を大幅に上回る価格を支払う。バンカメは一時、リーマンの買収に関心を示したが、政府の支援が得られないことから、メリル買収に方向転換した。
 メリルは低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に絡み、多額の損失を計上し、4半期ベースで4期連続の赤字を計上。市場では「リーマンが破綻すれば、次はメリル」と見られていた。

【関連記事】
米証券大手リーマン救済、分割案軸に最終調整
リーマン株が続落 年初比で20分の1の水準に
リーマン身売り交渉 FRB・財務省も介入 週末合意目指す
米証券大手リーマンが身売り交渉、銀行大手バンカメが予備交渉に
リーマン、39億ドル赤字 6−8月期決算

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000919-san-int