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2008年09月15日(月) 00時18分

「麻生総裁」確実な情勢 地方票圧倒、1回目で決着の勢い中国新聞

 自民党の新総裁に麻生太郎幹事長(67)が選出されることが確実な情勢となった。

 共同通信社は十三、十四の両日、全国の自民党員・党友を対象に総裁選支持動向調査を実施。その結果、麻生氏に投票すると答えた人が50・7%に上り、8・1%で二位だった小池百合子元防衛相(56)ら四候補を大きく引き離した。地方票百四十一票のうち、麻生氏は八割超の百二十票以上を獲得する公算が大きい。

 一方、十四日までの自民党所属国会議員の支持動向調査では、三百八十七人のうち六割前後が麻生氏支持を固めており、一回目の投票で麻生氏当選が決まる勢いだ。

 ただ党員調査で18・7%が「まだ決めていない」と回答、二十二日の投開票までに支持する候補を変える議員や党員が出る可能性も残っている。

 党員調査によると、三位は石原伸晃元政調会長(51)で7・5%、以下、与謝野馨経済財政担当相(70)の5・1%、石破茂前防衛相(51)3・5%の順だった。

 都道府県別では東京と鳥取でそれぞれ地元の小池氏、石破氏が一位となった以外、すべて麻生氏がトップに立った。

 地方票は各都道府県連に三票ずつ配分され、県連ごとに党員・党友選挙の結果、最も得票の多かった候補に三票全部を投じる「総取り方式」か、得票数に応じて票を配分する「ドント方式」のどちらかを採用している。

 各県連が採用予定の方式に基づいて試算すると、麻生氏の得票は百二十票を超え、二位の小池氏は東京で三票を総取りするほか三県前後でそれぞれ一票を獲得する程度。麻生氏の圧倒的優位は揺るがない状況だ。

 国会議員三百八十七人のうち、十四日時点で麻生氏支持は二百人を突破、二位の与謝野氏の五十人前後と大差がついている。小池、石原、石破氏は伸びても三十票超にとどまりそうだ。

 党員・党友調査は四十七都道府県の約千四百人から回答を得た。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809150033.html