記事登録
2008年09月15日(月) 00時18分

病院の回収米から農薬検出 産地も偽装、大阪府発表中国新聞

 米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の汚染米転売問題で、大阪府は十四日、府内の病院から回収された中国産もち米から基準値の倍の農薬メタミドホス〇・〇二ppmを検出した、と発表した。健康被害は報告されていない。

 府によると、京都市中京区の介護老人保健施設などに汚染米を納入した「日清医療食品」近畿支店(京都市)が、病院や福祉施設など府内四十四施設に汚染米を販売。大半が消費されていた。

 汚染米は「米国産」として販売されたが、府の調査によると、三笠フーズから数社を経て三トンを仕入れた大阪市内の米穀加工業者が、中国産から米国産に偽装した可能性が高いという。

 この業者が大阪府内の別の米穀販売業者に約七百キロを卸し、日清医療食品に転売されていた。

 府食の安全推進課は「残存する汚染米の回収を急ぐ」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809150034.html