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2008年09月15日(月) 00時18分

祭りのもちに汚染米 和歌山、基準の2倍中国新聞

 米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の汚染米転売問題で、和歌山市は十四日、市内の米穀店が大阪府の卸業者から購入したもち米の一部を検査した結果、残留農薬基準の倍の農薬メタミドホスが検出されたと発表した。

 和歌山市などによると、汚染米は米穀店が二—六月に七回にわたり、計二千二百五十キロを仕入れ、うち二千百五十六キロを三—七月に四回に分けて市内に布教本部がある「神路原こうろばら神社」に売った。

 神社によると、五月五日と八月二日の祭りで、信者や地元の住民約六千人に計数万個のもちを配布。少なくとも約五年前から、同じ米穀店のもち米を使っていたという。

 市が米穀店に残っていた在庫九十四キロを検査、メタミドホス〇・〇二ppmを検出した。市は「食べても問題のない値だが、速やかに回収して廃棄する」としている。健康被害の報告はないという。

 神社の田中光吉たなか・みつよし教会長代行は「もちに添加物を入れないなど、安全面に気を使っていただけに残念。二度とこうしたことが起きないよう、行政にしっかりと対応してほしい」と話している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809150035.html