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2008年09月15日(月) 00時36分

<石川7人殺傷>高級外車で突入、さらにカマで 新井容疑者毎日新聞

 石川県白山市鶴来桑島町の秋祭り会場で7人が殺傷された事件で、殺人容疑で逮捕された金沢市法光寺町、露天商、新井敏明容疑者(42)は白い高級外車で会場に乗り入れて数人をはね、車から降りてカマ(刃渡り12センチ)で次々と切りつけたことが分かった。「祭り関係者にからかわれた。殺すつもりだった」と供述しているが、祭り関係者は「思い当たる節がない」と話しており、県警は詳しい動機を調べている。

 また、新井容疑者は暴力団関係者だと名乗っており、捜査本部は14日、金沢市の暴力団事務所や新井容疑者の自宅など計6カ所を家宅捜索した。

 調べでは、死亡したのは、白山市部入道町、建設業手伝い、岡田陽平さん(30)。死因は、車にはねられ腰の骨を折ったことによる出血性ショックだった。カマで肩を切られた男性(55)と、車にはねられ頭の骨を折った男性(52)も重傷で、他の4人は軽傷。

 現場は桑島神社がある公園の秋祭り会場で、13日は祭りの前夜祭。新井容疑者は会場で子ども用玩具を売っていた。午後9時過ぎに、店をたたんで軽トラックで現場を去り、再び高級外車で現れた。車は公園北側の入り口から猛スピードで侵入し、約10人が焼き肉を食べているところへ突っ込んだという。

 新井容疑者はさらに車を降りてカマを持ち、奇声を上げながら会場にいた人たちを約5分間にわたって追いかけ回した。その後は車の横に立ち「ぶっ殺すぞ」と低い声で言っていたが、駆け付けた署員に逮捕された際は抵抗しなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000001-mai-soci