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2008年09月15日(月) 00時00分

中世富農層の集落跡が出土中国新聞

 県道建設に伴い、島根県が発掘調査を進めている松江市西川津町の「西川津遺跡」で、中世の富農層が住んでいたとみられる集落跡などが出土した。これまでに明らかになっていない当時の農民の生活を探る端緒として期待される。

 県埋蔵文化財調査センターによると、柱穴の並びからエリアには4棟の建物があったとみられ、このうち2棟は一緒に出土した遺物から中世(鎌倉—室町時代前半)の遺構と判明した。いずれの建物も30平方メートル前後という。1棟からは約1メートル四方の石組み遺構が出土した。焼けた土などの様子から中世では珍しいかまどと推察できるという。

【写真説明】出土した集落跡。中央付近の石組み状の遺構がかまどとみられる(県埋蔵文化財調査センター提供)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809150019.html