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2008年09月15日(月) 00時16分

全日空でシステムトラブル=53便欠航、5万4000人に影響−ダイヤ終日乱れ時事通信

 全日空の搭乗手続き管理システムで14日早朝、不具合が発生し、全国約50空港のカウンターの端末約1000台で手荷物の取り扱いなどができなくなった。正午ごろまでに仮復旧により端末は回復したが、全日空便だけで53便が欠航し、276便に約5時間〜1時間の遅れが出るなど、5万4000人以上の足に影響が出た。
 また、同じシステムを利用している北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌市)、スターフライヤー(北九州市)、スカイネットアジア航空(宮崎市)などの便にも欠航や遅れが生じ、3連休の中日の空のダイヤは終日大幅に乱れた。
 全日空によると、不具合が起きたのは、カウンターで搭乗手続きや手荷物管理を行うシステム。自動チェックイン機での搭乗手続きは可能だが、カウンターでの手荷物処理などができなかった。手作業で対応し、各便の出発に大幅な遅れが出た。
 始発便を前に各空港で端末を立ち上げようとした際、起動できなかったことから異常が判明。サーバーと端末間の時刻調整を行うプログラムを休止状態にしたところ、起動できるようになったため、この状態で午前7時すぎから仮復旧させた。
 同社はプログラムミスの可能性があるとみて、原因を究明し夜間などに本格的復旧作業を行う。15日以降は端末使用に問題はないが、14日の影響で、山口宇部発羽田行き始発全日空便の出発が約1時間遅れる予定。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000001-jij-soci