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2008年09月15日(月) 02時40分

NY原油、一時98・55ドルまで下落読売新聞

 【ニューヨーク=山本正実】14日のニューヨーク原油先物市場で、指標となるテキサス産軽質油(WTI)の10月渡しの価格は、時間外の電子取引で、前週末比2・63ドル安の1バレル=98・55ドルまで下落し、約5か月半ぶりの安値を付けた。

 米大手証券リーマン・ブラザーズの経営不振などによる米金融不安の再燃から、景気の先行き不透明感が強まり、投資家が売りを強めている。米政府が戦略石油備蓄の放出を発表したことで、需給の逼迫(ひっぱく)懸念が後退した面もある。

 原油価格は、12日の取引で一時、1バレル=99・99ドルまで下落し、今年4月以来約5か月ぶりに1バレル=100ドルの大台を割り込むなど、下落傾向が続いている。

 14日は日曜日のため、通常は夕方から電子取引が始まるが、ハリケーン「アイク」が石油施設が多く集まる米南部に上陸した事情などから、前倒しで取引が始まった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080915-00000003-yom-bus_all