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2008年09月15日(月) 13時56分

農政事務所の元課長を接待 三笠フーズの社長ら東京新聞

 三笠フーズ(大阪市)による事故米の不正転売問題で、2005−06年に農林水産省近畿農政局大阪農政事務所の当時の消費流通課長(62)が三笠フーズの冬木三男社長らから居酒屋で2度の接待を受けていたことが15日、分かった。農水省の調査に対して本人が事実を認めた。

 接待は、同社が汚染米を食用に不正転売していた時期と重なる。同課は事故米の売買を含め、大阪府内のコメの流通業務を担当しており、農水省と問題業者の不適切な関係として批判を呼ぶのは必至。

 同省によると、接待は大阪市内で行われ、冬木社長らが出席。鳥料理やビールなどを飲食し、代金は三笠側が払ったという。

 元課長は「金額は伝票を見ていないので分からないが、1品頼んでひとはし付けただけなので、数千円だったと思う。たびたび誘いがあり、断ると失礼だと思った。便宜を図ったことはない」と話しているという。

 同省は、飲食接待以外の金品の授受は「現時点で確認している事実はない」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091501000164.html