記事登録
2008年09月15日(月) 01時36分

ロ外相がアブハジア初訪問 NATO加盟をけん制東京新聞

 【モスクワ14日共同】ロシアのラブロフ外相は14日、同国がグルジアからの独立を承認したアブハジア自治共和国を訪問し、同自治共和国の独立派政権のバガプシュ大統領と大使館設置などについて協議した。ロシア閣僚のアブハジア訪問は「外交関係」の樹立宣言後、初めて。

 外相は会談後の共同記者会見で、カフカス地方の安全保障の協議は、グルジア国内の紛争地のアブハジア、南オセチア自治州の代表者の出席が不可欠だと主張。北大西洋条約機構(NATO)のデホープスヘッフェル事務総長がグルジアを15日に訪問するのを前に、アブハジアとの緊密な関係を誇示し、グルジアのNATO加盟をけん制した。

 訪問に対し、グルジアのトケシェラシビリ外相は「ロシアによるグルジア領併合の試みであり、茶番だ」と反発した。

 外相は、1990年代前半の独立紛争で損傷し、閉鎖されていたスフミの空港に、空港の復旧後に初めて飛んだ民間機で降り立った。15日まで滞在する。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091401000614.html