【ロサンゼルス１４日共同】１９８１年の米ロサンゼルス銃撃事件で、米自治領サイパンで２月に逮捕された元会社社長三浦和義容疑者（６１）＝日本では無罪確定＝の身柄を移送するため、事件を担当するロス市警のリック・ジャクソン捜査官が１４日、サイパンに向けロサンゼルスを出発した。ロスへの移送は今週中の見通し。
サイパンの地裁は１２日、三浦元社長側の人身保護請求を棄却、ロスに移送するよう自治領政府に命令した。ジャクソン捜査官らはこれを受け、急きょサイパン行きを決めた。
弁護側は地裁の決定を不服として最高裁に上訴している。ジャクソン捜査官らが最高裁の判断を待たず移送に踏み切るかは不明だが、サイパンの司法当局者は「最高裁が決定を覆す可能性はほとんどないだろう」としている。
三浦元社長は２月の逮捕以来、サイパン・ススペ地区の収容施設に拘置中。ロサンゼルス郡地裁では２６日（日本時間２７日）に、弁護側の逮捕状取り消し請求に対する決定を言い渡す予定。