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2008年09月15日(月) 21時07分

三浦容疑者の移送停止…サイパンの最高裁が決定スポーツ報知

 1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンの最高裁は15日、拘置中の元会社社長三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=のロサンゼルスへの身柄移送の停止を決定。元社長側による人身保護請求について23日に最高裁で審理を開くと発表した。決定の理由は述べていない。

 また最高裁は、判決が確定した事件で再び罪に問われない「一事不再理」の原則を最高裁が判断できるかどうかについて意見書を提出するよう、検察、弁護側双方に命じた。期限は22日までとしている。

 最高裁によると、23日は判事3人が出席し、移送を認めるか、人身保護請求を認めて釈放するかを審理するが、判断の日時は不明。

 サイパンの地裁は12日、「一事不再理の原則違反などについては判断できない」などとして人身保護請求を棄却し、身柄移送を命令、弁護側が即日上訴していた。

 ロス市警やサイパンの検察当局は移送命令を受け、18日にも三浦元社長をロスへ移送する方針を決めていたが、元社長は少なくとも23日まではサイパンにとどまることになった。

 主任弁護人のバーライン弁護士は記者会見し「決定をとても喜んでいる。移送をめぐっては憲法上重要な争点が残されており、最高裁はそれを尊重したのだと思う」と話した。

 ロス市警で事件を担当するリック・ジャクソン捜査官ら4人は15日夜にサイパンに到着。空港で記者会見した同捜査官は「失望している」と述べ、ロスに近日中に戻る見通しを示した。

 ロス郡地裁では、弁護側の逮捕状取り消し請求に対する決定が、26日(日本時間27日)に言い渡される予定。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080915-OHT1T00201.htm