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2008年09月15日(月) 22時23分

秘伝「焦がし」ラーメンで発想を豊かに産経新聞

 「一時期は毎日行ってたね。かみさんを誘うと『また?』って言われるぐらい。あー、急に食いたくなってきたなあ…」

 ラーメン通を自任する作家で東京都副知事の猪瀬直樹さん(61)が推薦するのは、東京・西麻布のラーメン店「西麻生 五行(ごぎょう)」だ。

 なだらかなカーブを描く星条旗通り沿いに、カフェのような落ち着いた外観の店がある。派手なネオンで自己主張するラーメン店とは一線を画しており、場所柄、外国人客も多い。

 「ラーメン自体が大好きだね。疲れたときによく食べるんだ。こってりしたものがおなかに入ってくるのがいいんだよ」

 これまで全国を講演や取材で飛び回る中、多くのラーメン店をめぐってきた猪瀬さんのイチ押しは、この店の主力メニュー「焦がし醤油麺(しょうゆめん)」(850円)だ。

 常識で考えると、しょうゆを焦がせば液体状態でなくなる。しかし、五行では独自開発した“焦がしの技法”を駆使してスープに仕上げる。数種類のみそを使った「焦がし味噌(みそ)麺」(850円)も同様の技術を使っているという。

 どちらも濃厚な味わいながら重くない。湯気は立たないが、スープの中は熱々というパラドックス。気をつけて飲まないと、のどをやけどしてしまうほどだ。

 「何がいいって、発想がいいよね。他にない、同じものが。だってしょうゆを焦がしてスープにするんだからさ」と猪瀬さんも感心する。好奇心に富むノンフィクション作家は一度、「企業秘密」を承知の上で調理方法を聞いたという。

 「ひとつだけ教えてくれたのは、油でしょうゆを焦がすということ。ここのラーメンを食べて発想を豊かにして、都政の課題に取り組みたいね」と話す。

 大和田孝店長(36)も「推薦いただけて本当にうれしい」と笑顔をみせる。

 猪瀬さんの個人事務所から徒歩5分の近さ。最近は「新宿の都庁に出勤するので、なかなか立ち寄れない」のが悩みだそうだ。(山本雄史)

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