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2008年09月14日(日) 15時37分

クマムシ、宇宙空間生き延びた=直接さらされ、10日間周回−動物では初めて時事通信

 スウェーデンとドイツの研究チームが、コケなどに生息する微小な生物クマムシを宇宙空間に10日間さらしたところ、一部が無事に生還した。真空、低温に加え、太陽からの紫外線や放射線が降り注ぐ宇宙空間に直接さらされて生存できたのは、動物では初めてという。論文は米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。
 クマムシは、節足動物に近い「緩歩(かんぽ)動物」と呼ばれる仲間で、体長0.5ミリ程度。周囲の環境が乾燥すると、自身も「樽(たる)」と呼ばれる特殊な休眠状態になるが、この状態で高温や高圧、放射線など過酷な状況にも耐えられることが知られている。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080914-00000047-jij-soci