記事登録
2008年09月14日(日) 09時56分

頼家の味、江戸期三つ星再現中国新聞

 頼山陽史跡資料館(広島市中区)は、江戸時代の文献を基に当時の料理を再現した。19日から11月24日まで開く企画展「頼家の味—江戸時代の食文化」でサンプルや写真を展示する。

 鯛飯(たいめし)と、お膳(ぜん)料理の2種類。儒学者頼山陽の父で、同じ儒学者の春水が1800年代初めに書き残した献立などを参考に、広島酔心調理師専門学校(西区)の調理師市川春徳さん(61)が、7月から取り組んだ。

 鯛飯は、タイの身とネギ、ゴボウなどを煮てしょうゆで味付け。クチナシの実で黄色く染めたご飯にかける。お膳料理は湯葉とサトイモの汁、「煮ぬき」と呼ばれたゆで卵、あんを生地で包んで蒸した菓子「うずら焼き」など9品を数える。

【写真説明】<上>江戸時代の味を紹介する企画展の準備をする主任学芸員の花本哲志さん(左)と市川さん <下>再現した鯛飯のサンプル

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809140145.html