記事登録
2008年09月14日(日) 17時13分

15日にチリで南米首脳会議 混乱のボリビア、死者16人東京新聞

 【リオデジャネイロ14日共同】左翼的政策を進めるモラレス大統領への抗議行動が拡大し、混乱が続く南米ボリビア情勢をめぐり、南米諸国連合(UNASUR)は13日、事態の打開を目指し、15日に域内12カ国の首脳による緊急会議をチリの首都サンティアゴで開くことを決めた。スペイン通信などが報じた。

 議長国チリのバチェレ大統領が開催を求めた。ボリビアは南米第2位の天然ガス埋蔵量を誇るが、混乱で隣国ブラジルやアルゼンチンへの輸出が一時停滞。情勢の不安定化は地域のエネルギー事情を悪化させかねないと判断したとみられる。

 一方、モラレス大統領の政策に反対するボリビア東部4県のうち北部に位置し、戒厳令下にあるパンド県では、大統領支持派と反大統領派の市民が衝突、死者は13日までに16人に達した。大統領は同日の演説で「(反大統領派は)非愛国者で、全ボリビア人の敵だ」と非難した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091401000322.html