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2008年09月14日(日) 21時19分

「もうかると教唆された」 三笠フーズ社長釈明東京新聞

 農薬やカビ毒に汚染された事故米を食用に不正転売していた米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)は14日、冬木三男社長名の釈明文を発表した。事故米の買い付け資格を福岡県の米穀店から得る際、同店側から「『上手にやればもうかる』と教唆された」と、当初から同社長の念頭に不正転売の意図があったと思わせる文言があり、三笠の財務担当者も「(当初から)認識があったのではないか」としている。

 釈明文は「政府売却工業用加工米(汚染米)“横流し”のおわびおよび釈明」のタイトルでA4判1枚。

 汚染米取り扱いの経緯について、三笠が2002年、事故米の買い付け資格を持つ福岡県の米穀店「宮崎商店」から営業権を譲り受ける際、同商店側から「教唆され」「利益が上がりそうと見込んで決断した」と説明。

 当時、同商店経営者だった宮崎一雄氏はその後、三笠の九州事業所長に就任。冬木社長は「もうかるならそれでよいと、安易に任せきりにした」とした。

 不正転売を教唆したと名指しされた宮崎氏は、これまでの取材に、自ら不正転売を持ち掛けたことを否定している。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091490203918.html