記事登録
2008年09月14日(日) 18時02分

右鎖骨下で動脈硬化発見 超音波検査に新手法東京新聞

 心臓病や脳卒中につながる動脈硬化の進行を判定するのに、右鎖骨下動脈の超音波検査が役立つとの調査結果を、福岡県久留米市の真島康雄医師(超音波検査)が学会誌に発表した。

 動脈硬化の超音波検査は頸動脈について広く行われているが、鎖骨の陰に隠れた右鎖骨下動脈の検査は普及していないという。真島医師は「この検査も加えることで、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを、より正確につかむことができる。難しい検査ではなく、従来の検査器でも可能」と意義を説明している。

 真島医師は脳梗塞や心筋梗塞を発症した患者の中に、事前の頸動脈検査では動脈硬化を示すプラーク(血管壁にコレステロールがたまってできる隆起)が発見されなかった例があることに着目。

 真っすぐな形状の頸動脈よりも、緩やかにカーブしている右鎖骨下動脈の方がプラークが堆積(たいせき)しやすいと考え、628人を対象にした超音波検査で頸動脈と右鎖骨下動脈のプラーク堆積量を比較した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091401000287.html