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2008年09月14日(日) 06時25分

秋祭り会場にかま持ち乱入 1人死亡、6人重軽傷、露天商逮捕東京新聞

 13日午後10時20分ごろ、石川県白山市鶴来桑島町の桑島神社の祭り会場に乗用車が突っ込んで数人をはねた上、男が車外に出て周囲の人々にかまで切り付けた。このうち建築業手伝い岡田陽平さん(30)=同市部入道町=が頭を切られて死亡し、男性6人が重軽傷。鶴来署員が現場にいた男を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

 調べでは、男は露天商新井敏明容疑者(42)=金沢市法光寺町=で、「祭りで露店を出していたが、客にからかわれて頭にきた」と供述。同署は容疑を殺人に切り替え、詳しい動機やトラブルの有無などを調べている。

 調べや祭りの主催者によると、13日は前夜祭で、午後9時半ごろ終了。その後、約20人で打ち上げをしていたところ、露店を閉めて神社からいったん帰宅していた同容疑者が10時20分ごろになって乗用車で乗り付け乱入した。

 肩を負傷した男性の手当をした金沢市の病院によると、男性は「バーベキューをしていたら、突然車が突っ込んできた」と説明したという。

 現場は北陸鉄道四十万駅の西へ約1・5キロの住宅街の一角。近所に住む50代の主婦は「テントか何かが倒れるような音がして、その後パトカーや救急車が次々と駆けつけてきた。祭りは毎年春と秋に開かれ、子供もたくさん参加する。知り合いが巻き込まれていないか心配だ」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091301000778.html