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2008年09月14日(日) 21時47分

全日空システム障害で53便欠航…4万6000人に影響スポーツ報知

 全日空国内線の予約・発券システムに14日早朝、障害が発生し、全国50空港のチェックインカウンターで、コンピューターを使った搭乗券の発券や手荷物預け入れなどができなくなった。業務をすべて手作業に切り替えたため、搭乗受け付けに時間がかかり、羽田発着を中心に53便が欠航したほか、200便以上の出発が1時間以上遅れ、乗客約5万1000人が影響を受けた。

 システムは正午前に復旧したが、夜になっても2時間遅れの出発便があるなど、3連休中日のダイヤは終日大きく乱れた。全日空は中村耕広報室長らが記者会見し「お客さまに多大なご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」と謝罪した。15日は通常ダイヤに戻る見込みという。

 全日空によると、欠航したのは羽田と札幌、富山、大阪、岡山、広島、高松、福岡、佐賀、長崎、宮崎などを結ぶ便や、大阪—松山など。

 全日空とシステムを共有している北海道国際航空(エア・ドゥ)、スターフライヤー、スカイネットアジア航空、アイベックスエアラインズでも欠航や遅れが出た。

 障害が起きたのは予約や搭乗手続き、手荷物預かりなどを一括して管理するシステム。14日朝、通常なら始発便の前に立ち上げる各空港カウンターの端末計約1000台が、まったく起動しなかった。乗客自身で操作する自動チェックイン機は正常に作動したが、預け入れ荷物の受け付けはシステムを使うため、搭乗の流れが全面的に滞った。

 全日空の説明では、ホストコンピューターと各端末のデータ送受信を監視する「端末管理サーバー」に障害の原因があったとみられ、日付を相互確認するシステムを切断したところ暫定復旧したという。

 全日空のシステムは昨年5月にも2日間にわたりトラブルを起こし、国内線131便が欠航、乗客約7万人が影響を受けた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080914-OHT1T00187.htm