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2008年09月14日(日) 23時46分

<インド>連続爆破事件、イスラム過激派・IMのテロと断定毎日新聞

 【ニューデリー栗田慎一】インドの首都ニューデリーで13日に起きた連続爆破テロ事件で、警察に回収された不発弾は、昨年11月以降、国内で起きた四つの大規模な爆破テロ事件で使われた爆弾と同じ構造と威力であることが、インド連邦捜査局(CBI)の調べでわかった。いずれの事件も、イスラム過激派の連絡組織「インディアン・ムジャヒディン」(IM)が犯行声明を出しており、CBIは一連の事件をIMによるテロと断定した。

 IMは06年、バングラデシュなどを拠点にする三つのイスラム過激派組織により発足。治安当局は、パキスタン側カシミールの過激派とも連携し、インドでテロ活動を実行しているとみるが、実態ははっきりしない。

 調べでは、今回の事件で回収された爆弾は時限式で軍用火薬の白色RDXが使われ、爆発時に飛散させる金属片が多数仕込まれていた。火薬量は少なく、威力は小さかった。

 これは、▽昨年11月に中北部ウッタルプラデシュ州で起きた連続爆破テロ▽5月の北部ジャイプールの連続爆破テロ▽7月の南部バンガロールと西部グジャラート州での連続爆破テロで使われた爆弾と同じ構造と威力だったという。

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